採用代行(RPO)とは
RPOとは「Recruitment Process Outsourcing」の略で、企業の採用に関する業務を、企業に代わって行うサービスのことです。人材を「紹介する」人材紹介や、人材を「派遣する」人材派遣とは違い、採用活動そのもの、つまり採用計画の立案から選考、内定者フォローまでの一連の業務プロセスを代行する点が特徴です。
次のような課題を抱える企業で、特に活用が進んでいます。
- 採用業務を専任でできる人材がいない(リソース不足)
- 面接の日程調整や内定者フォローに時間を割けない(リソース不足)
- 求めている人材像に合う採用ができない(スキル不足)
採用活動の全体像
採用は「興味喚起→応募獲得→内定→入社」という4つのフェーズで進みます。
RPOは、このすべてのフェーズにおける実務(採用戦略立案、求人媒体選定・出稿、応募者対応、面接日程調整、内定者フォローなど)を、企業に代わって担います。
自社の「魅力」をどう見つけるか
応募獲得フェーズで特に重要なのが、自社の魅力をどう言語化するかです。企業の魅力は、大きく4つのタイプに分類できます。
- 企業型魅力: 創業者・社長の経歴や人柄、会社のmission/vision、事業規模、業界での立ち位置
- 業務型魅力: 業務の裁量性、専門性の幅、キャリアパス
- 組織型魅力: 従業員同士の仲の良さ、組織の透明性
- 待遇型魅力: 給与・賞与、休日数、有給取得率、福利厚生、教育体制
自社がどのタイプの魅力で勝負できるかを整理したうえで、求人票やホームページ、SNSなどで一貫して発信することが、応募獲得の精度を上げるポイントです。
採用手法ごとの特徴
広告媒体の選び方も、採用成功を左右する重要な要素です。主な採用手法には次のような違いがあります。
- 人材紹介型: 採用者の理論年収の35%程度の成果報酬型。即戦力の採用に向く
- 求人広告型: 掲載期間ごとに5万円〜100万円程度。ターゲット属性を把握したスカウト運用が可能
- 求人検索エンジン型: クリック課金制(1クリック15円〜1,000円程度)。難易度の高い地方求人にも強い
- ダイレクトリクルーティング型: 年間60万円〜。ターゲットを自社で選定してアプローチ
RPO導入後のロードマップ例
RPOを導入した場合、一般的には6か月程度を目安に、次のような順序で業務が進みます。
- 状況把握・ペルソナ設定
- 自社の魅力の抽出・作成
- 広告媒体の選定、求人票・求人広告の作成
- 採用ブランディング、応募対応の開始
- 各種制度(評価・給与・勤怠など)の設計・見直し
採用がうまくいかない会社の多くは、「広告を出せば応募が来る」という発想から抜け出せていません。実際には、社内制度の整備と自社の魅力の言語化が、応募獲得の土台になります。
まとめ
採用代行(RPO)は、人材紹介・人材派遣とは異なり、採用活動の「プロセスそのもの」を代行するサービスです。リソース不足やスキル不足が課題になっている場合は、どのフェーズを任せられるのか、一度整理してみることをおすすめします。
